こんにちは、たまごです。
今日は台湾の板橋駅の隣駅、府中駅近くの湳雅夜市をご紹介します。板橋駅前はデパートやオフィスビルでいっぱいなのですが、そことは全く違った超ローカルな雰囲気の夜市です。
以前知り合いに「今度府中駅の近くに引っ越すんです」と言ったら「”湳雅夜市”があるよね!」と言われるほど、地元台湾の方々にはよく知られています。主に板橋・土城・中和区の台所として親しまれているそうです。
実は2019年に決定した再開発計画に伴って、すでに撤退してしまったブースもたくさんあるようなのですが、2020年7月時点でも十分活気のある、にぎやかな夜市です。一体何があるのか、さっそく見てみましょう。
※この記事の最後におすすめの場所リストの地図を載せていますのでご活用ください。
食べ物屋さん
眼鏡仔豬血湯
眼鏡仔豬血湯
お店のデザインが妙にかわいらしいこちらのお店。コロナウイルスの感染が広がる前から衛生的な印象のあるお店です。台湾の超ローカルのお店だと、テーブルがベタベタしていることも多いのですが、こちらはキュッキュとキレイに拭かれています。おかみさんらしき人がキッチリしていて、「週末は小人数のかたはあそこの小さいテーブルの席に座ってね」とハッキリ言われました(笑)(まあそのくらいキッチリしているラオバンの方が安心感はあります。)
麵線がなかなかおいしいです。このお店は湳雅夜市の東側の入り口と、中頃の、二箇所あります。
蚵仔麵麵線(大きいサイズ、60元)。なかなかおいしく、お値段も手軽です。
胡椒餅
胡椒餅 一個50元。具がたっぷりです。 小酥餅 5個60元。
胡椒餅です。夜市に来たら胡椒餅を食べたい日本人は多いはず…。お店によって味が違うので、行ったことのない夜市で食べるのもまた楽しみですね。けっこうお腹いっぱいになります。
シャーベット屋さん からの エッグタルト屋さん
タロイモ味 ミルク味
シャーベットは、マシュマロかけますか?と確認してくれます。(おっと、マシュマロってかけるものだったんですね(笑))
私はタロイモ味だったのですが、時間が経てば経つほど若干粘り気を帯びてきます。タロイモ自身の粘りなのでしょうね!
アイスでいうとダブルスクープくらいを予想していたので、意外と大きくてビックリ!
お隣の両津では、翌日の朝ごはんとしてエッグタルト(35元)と台湾メロンパン(45元)を買いました。エッグタルト、素朴な味でおいしかったです。カップがパイ生地ではなくクッキー生地です。メロンパンは全部夫に食べられてしまいました。今度はクロワッサンも食べてみたいです。
両津 はチェーン店で、他にも中和景安店、新莊店などの店舗で買えます。
蚵仔之家
その名も「カキの家」と言うお店の蚵仔煎(ウアーゼン、カキオムレツ)です!このお店はとても繁盛していて、私たちが行った時は二階席もいっぱいでした!
日本人にとってはカキってちょっと高級品というイメージありませんか?台湾では台南を始め南部で養殖しているので、比較的安くカキが食べられます。ただ、台湾のは日本の宮城とか広島のような大きなでっぷりとしたカキではなく、親指サイズの小さいカキです。(オーストラリアのタスマニアもこういう小さいカキですね。)
蚵仔煎65元、乾麺40元。価格帯ははっきり言ってちょっとお高いですけど、ボリュームも十分で、おいしかったです!タレはちょっと甘め。
レトロなゲーム
昔ながらのパチンコ
湳雅夜市には何軒もパチンコ屋さんがあります。と言っても、日本のパチンコ屋さんのような形態ではなく、昔ながらの、バネでピョーンと玉を飛ばして遊ぶタイプのパチンコです。夜市の真ん中辺りに数軒あって、子どもも大人も関係なく遊んでいます。
遊び方は、例えばこのお店だとミニマムチャージが50元で、まとまった量の玉をもらいます。パチンコ台の上の方にあるパチンコ玉投入口に玉を好きな数だけ入れます。入れた数に比例して、当たった時に玉が出てくる数が決まります。最後にお店の人を呼んで、成績に応じて景品をもらいます。今日の景品はウェットティッシュでした(笑)ランクが上になると、大きなぬいぐるみをもらえるようです。台湾の夜市の景品が大きなぬいぐるみというのはあるあるですね!
ゲームセンター
台湾はここ数年、夜市に限らず、街なかにUFOキャッチャーが異様に多く設置されていますが(誰かが儲かると言って始めたらみんな真似した)、湳雅夜市にはUFOキャッチャーだけでなく、ゲームコーナーもあるゲームセンターもあります。ゲームの種類は多くはありませんが、バスケットボールのシュートゲームなどがあります。こちらも夜市の真ん中辺りにあります。ご興味のある方はぜひ探してみてはいかがでしょうか?
雑貨屋さん
夜市の中には五金行(雑貨屋さん)もあります。台湾の雑貨屋さんって、業務用品、キッチン用品、化粧品、ヘアアクセサリー、文具など、売られているもののジャンルが幅広くてとってもおもしろいですよね!
このヘアアクセサリー、デパートのアクセサリー屋さんやPOYAなどでは絶対見かけないふしぎな素材やデザイン…そそられる…。そしてクリップ29元とか、メチャクチャ安いです…。意外な掘り出し物があるかもしれないと思うとワクワクしますね。
もちろん、台湾おばあちゃん御用達の香水(オーデコロン)や、台湾のアンメルツ、肩こり用品“一條根”も売っていますよ!
この日は紫色の一條根ラベンダーの香りを購入。このサイズの一條根は一般的に一つ120元くらいするのですが、これは60元でした。
▼使用感など、ご興味のある方はこちらの記事もご覧ください。
ハイクオリティ!台湾おばあちゃんの香水 大好き!肩こり・頭痛・かゆみに!台湾オリジナル・金門名物 “一條根”名物・竹馬おじさん
目の不自由なおじさんが長ーい竹馬で夜市全体を歩き回っているときもありました。(私が最後に見たのは2019年11月です。)とても危険なので日本ではありえないと思うのですが、地元のみなさんは普通に受け入れているようでした。板橋区民、さすがです。
今回行った時は、アコーディオンだけで、もう竹馬には乗っていませんでした。竹馬は引退したのでしょうか…?ちょっとホッとしました。身体にはまだ竹馬に乗っていた頃の写真も貼り付けています。
注意してほしいこと
コロナ対策
夜市の入り口では、新北市市長の写真と共にマスク着用が求められています。
看板には、室内では1.5メートル、室外では1メートルの社会的距離を保ちましょう。マスクをしてから入ってください。マスク着用を拒否して侵入しようとした場合は3000元〜15000元の罰金とあります。
確かに夜市の範囲内に入場する時はみんなおとなしくマスクをしているのですが、中の様子はというと…奥の方へ行けば行くほど、マスクをしている人は少なくなっていきます。
もちろん夜市で食べ物屋さんがたくさんあるので、食べるときは外すのですが、食べ歩きながら大声でおしゃべりしている人もけっこういます。
人も多く集まる夜市なので、人と人との距離は満員電車並みに近くなることもけっこうあります。そんななか、マスクをせずにくしゃみをする人も何人か見かけました。
台湾は国内での感染ゼロが続いていますが、こういう人たちもいる、というある程度の心の準備と、ものを食べる時は人の少ない場所を探して食べるなど、自分自身で気をつける必要があると思います。
衛生面
この地域で有名な小籠包のお店にも行ったのですが、夫の頼んだものの中から例の害虫が出て来ました。店員さんの対応は「もう一杯同じものを出す」というものでした。衛生観念が違い過ぎると思い、友人にはすすめられないということで、ここには詳細は載せていません。
台湾に住み始めて4年以上になりますが、普段こんなことに遭遇することはなく、今回初めてこのような経験をしました。めったにないことではありますが、みなさんもどうぞお気をつけください…。
湳雅夜市の良いところ
活気がある!
週末には何かイベントでもあるのか?というくらい混み合って、歩きづらいくらいです。
コロナウイルスの感染が広がっている時はみんな夜市離れしていましたが、最近行ってみたらたくさんの人でにぎわっていました。
「夜市っぽいもの」が一通りそろってる!
胡椒餅や豬血糕、スイカジュース、雑貨、スマホアクセサリ、昔ながらのパチンコ(東京・上野のロックにあるような手動のパチンコです)…などなど、夜市っぽいものが大体そろっているので、「夜市に行った感」が満たされます!
特別安くはないが、台湾北部の夜市にしては良心的
胡椒餅50元、シャーベット40元など、台湾全体で見るとそこまで特別安いわけではありませんが、北部は北部でも、台北市内の士林夜市や饒河夜市、師大夜市よりは確実に安いです。
広すぎず、ほぼ一本道で見やすい
日本人の友人に、高雄の六合観光夜市が好きな人が多いのですが、その理由は「一本道で見やすいから。」
それを言うなら、湳雅夜市も東西に長〜く伸びている形の夜市なので、行きは右手側、帰りは左手側を見て帰る、と言う風に回ると、全部見れてちょうど良い感じです。
六合夜市よりちょっとだけゴチャゴチャしてますね。道も完全にまっすぐではないし…。曲がりくねった道が多いのは歴史のあるまちの証なので、それはそれで雰囲気があって良いですよね!
湳雅夜市のちょっと残念なところ
基本的に英語や日本語は通じない
お客さんのほとんどが地元の方なので当然といえば当然なのですが、外国語がわかる人はほとんどいません。ですので、観光客にとってはとっつきにくい夜市かもしれません。
私も湳雅夜市でスマホのアクセサリを探していたときに、店主に「スマホの型番なに?ちょっと貸して、チェックしてあげる」と言われて渡したら、「え、英語か…」とドン引きされたことがあります(笑)(こっちで買ったスマホの日本語訳が変なので英語に設定して使っています。)
でも大概のラオバンは優しく接してくれますので、観光客慣れしてる夜市とは違う、本当に「地元っぽい」夜市の雰囲気を楽しみたい方にはおすすめです!
その一方で、私が日本語で夫を叱り付けていても、別に変に気にされたり、悪い意味で浮いてしまうようなこともありません。居留しているとみられるウェスタンの方もたまに見かけますよ。
トイレがない
夜市の外のトイレはありませんので、MRT府中駅で済ませて来ましょう。
ゴミ箱あるけど少ない
湳雅夜市のゴミ箱は、先日行った時は、端と端に一つずつ、真ん中に一つの三つでした。ゴミ箱を見つけたらチャンスを逃さずにすぐに捨てましょう。
まとめ
以上、地元のみなさんに愛される湳雅夜市の一部をご紹介しました。有名な観光夜市や近所の夜市に行き尽くしてしまった方、次回板橋區にお出かけ際はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
夜市の地図+周辺の見どころ
湳雅夜市
夜市の看板がある場所:新北市板橋區南雅東路87號220號
MRT板南線府中駅から徒歩7分
※一番出口から府中路を歩いて板橋慈惠宮で左折するのがおすすめ。
▼”湳雅夜市“の左の とびらマークをクリックするとリストが表示されます。
イラスト地図 リンク
おわり
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